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2021/07/03 16:26

いつも農園レポートをご覧いただきまして誠にありがとうございます。

農園の作業を担当している椎葉と申します。


~みかんの摘果作業~

「摘果」とは読んで字のごとく「果実を摘む」ことをいいます。
せっかく付いた実なのに摘んでしまったらもったいない!と思われる方もいるでしょう(笑)
しかし、摘果には大きな意味があり、いかに味よく!大きく!実らせる!が目的になります。

果実を大きく育てるためには「栄養」が必要です。
その栄養は根が土壌から吸収しているのですが、ほとんどが樹木や株に使われてしまいます。

いくら肥料を施しても、根が吸い上げる栄養には限界があるため、
摘果をおこなうことで果実一つ一つにシッカリ栄養が行き渡るようにし、
大きくて甘い実を実らせるための作業が必須となります。

摘果には大きく時期を分けて、ふたつの作業があります。
まず行うのが、今回の「予備摘果」という作業です。
今回は実の数が多くならないように「キズ果」や「大きくなりすぎた実」を落としていきます。

摘果する実の目安は、枝の葉っぱの数を見て調整します。
大体20~25葉に対して1果を残す程度ですかね。
また、葉の少ない枝の実は残さないようにします。

摘果作業はとても簡単で、実を手で「ひねる」だけです。
木の内側にある日当たりの悪い実や、樹木の下の方にある実を先に摘んでしまいます。
その後に数が多いところを間引くようにするとバランスよく摘果がおこなえます。

次の摘果作業は9月ごろにおこなう「仕上げ摘果」になります。
これは果実を大きく育てるための作業です。コチラは9月の農園レポートでまた紹介します。


黄色く着色した小さな実が生っていました。この実は放っておくと自然に落下します。
これを「生理落果」といいます。実が多く着きすぎると樹勢(木の体力)が低下してしまうため、
ある程度の実が自然に落ちる現象です。


今年は梅雨入りがとても早く訪れ、長雨に杞憂しましたが、
充分な日照量と水分、気温が整っており、果実は日々大きく育っています。

雨の多い時期ですが、晴れた日には病害虫の対策もシッカリとおこなっています。